障害内容は、発注システムを起動してメニュー内「見積書発行」を選択したあとに"回線を選んでください"というエラーが表示され先へ進まないという現象でした。
現場に到着し、再度それまでの経緯についてお客様からヒアリングを取らせていただいて、その後開発元会社に連絡し、開発担当のF氏と万一の時の連携体制を整えて作業に入りました。この記事に目を通している人の中には、この対応内容を大げさだと感じられる方もいるかもしれないが、今回は個人ユーザーのPCトラブルではなく、食品問屋さんにおける業務ストップ状態なので、システムを復旧しなければ時間の経過と共に利益損失・信用損失が増えていく事情もあり、このくらいの体制で臨むのが当然なのです。
今回はまずシステム領域のフルバックアップを取り、パケット解析ツールを使いながら原因特定を試み、結果的に別の業務ソフトでインストールされたサービスの競合により受発注システムの通信が阻害されているのを突き止めました。お客様の運用方法ではそのサービスは停止設定でも良さそうでしたが、サービスの起動順位を調整しただけでも問題は収束したので、その日の作業はここまでで終了しました。
ひとまず業務復旧を確認し落ち着いたところで、大変地味ですがメモリ増設によって得られるベネフィット(便益)をご説明し(なぜならばメモリ256Mの状態でウィルスソフトまで稼動していたので)、次回メモリーを持参して再訪問するアポをとって帰社しました。
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以上で今日のレポートでした。