2010年8月18日水曜日

ネットワークHDDの状態監視の設定方法

Aug 18 2010(日本語公開)
武原 誠


最近よくNAS(ネットワークハードディスク)の故障修理依頼を受けます。
よくあるケースとして電源をONにしてもHDDが動作しないという現象です。
近年、NASでも個人消費者向けBUFFALOやI・Oデータなどのネットワークハードディスクの
大容量化と低価格化の進みが早く、中堅企業内でもよく使用されている場面を拝見します。






今回は、企業データの保管庫とも呼べるネットワークハードディスクの予期せぬ故障から
大事なデータを守るための方法の一つとして、メール通知機能を活用した状態監視のやり方
についてご紹介いたします。


ネットワークハードディスクのメンテナンス機能には大抵次の4つの監視項目があります。
どれを選択するかは各ユーザの運用方法により異なりますが、リスク回避率を高めたい場合は下記(1)、(2)、(3)の3つを
選択することをオススメします。


(1)HDDの状態報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハードディスクの状態を定期的にメール通知します。
(2)ディスクの正常性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・SMART機能を使ったディスクのヘルスチェック。大抵は異常検地時のみ通知。
(3)冷却ファンの正常性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・内臓ハードディスクを冷却する為のファン。回転数から異常検地する。

(4)バックアップ実行の成否・・・・・・・・・・・・・・・NAS対NASまたはNAS対USBメモリなどのデータ同期機能を使用した際のバックアップジョブの実行結果を通知する機能。





★実際の設定時にメール通知用のSMTPサーバ情報が必要となります。
 事前にご契約しているプロバイダまたはホスティングサーバにてご確認下さい。




設定手順 
※Buffalo社製 LinkStationをもちいてご説明します。


【手順1】
















まずは設定用PCから監視対象のネットワークHDDにアクセスしログイン画面を表示させ

1.ユーザ名 2.パスワードを入力しログインします。
※初回設定時はユーザ名 admin パスワード password でログインできます。



【手順2】




















無事ログインができましたら、サブメニュー内になるメンテナンスを選び、さらにその下にあるメール通知設定を開きます。

設定項目内からメール通知機能の「使用する・使用しない」の選択肢から「使用する」を選びます。
次に「SMTPサーバと送信ポート設定」、「通知メールの件名」、「送信先メールアドレス」、「監視項目の選択」を順に設定します。
※SMTPのポート設定は25番または587番が定番です。詳しくはご利用中のプロバイダなどで ご確認下さい。
※管理者のケータイにメール通知する場合は、ケータイ電話のメールフィルタリング設定の有無を確認し、
 フィルタリング機能が有効中の場合は、条件設定からメール通知機能で使用するメールアドレスを例外設定に
 追加するなどして対応してください。



【手順3】
手順2の作業がすべて完了しましたら画面内になる「テストメール送信」を押し、実際にメールが届くか確認します。




















以上で、ネットワークハードディスクのメール通知設定は完了です。
今回は、一例としてBuffalo社製 LinkStationをもちいてご説明しましたが、その他のメーカのI・Oデータ(LANDISK)や
Synologyでも同様の機能がございますので、是非この機能をご活用下さい。