2010年5月11日火曜日

手塚治虫先生のスゴさをITの視点から考察してみると・・

あんしんPCサポートの武原です。

しばらくトラブル解決レポートが続いたので、久しぶりに別の話題をしようと思います。
最近の日本は自他共に認める漫画大国と言われておりますが、皆さんはどの漫画が好きですか?

自分は優柔不断でいろいろ愛読していますが、コンピュータというキーワードでは、手塚治虫先生の
「鉄腕アトム」が大好きです。
正義感と忠実さ、素直さを併せ持ち、人間を守る少年ロボットアトム!



やはり手塚治虫先生の才能の凄さは半端じゃないと感じます。
その才能を具体的に挙げると未来を予測する力だと思います。
分かりやすいように、具体的な作品中の話を次にご紹介します。

過去の時代にタイムリープしてしまったアトムは、若かれし頃のお茶の水博士に会うのですが、
しかしその頃の博士はまだロボット開発の研究に没頭する若者でしかありません。
博士はアトムを人間の少年だと思い込み、自分の実験室を案内します。
広大な実験室の周囲にはびっしりと大型のコンピュータが敷き詰められており、
部屋に中にるテーブルには人形のアタマだけが置かれています。
博士達がその人形に話しかけると、その人形は相手の言葉を理解し、返事をくれます。
部屋に置かれた物々しいコンピュータを全て駆使してなんとかそこまで漕ぎ着けている状態です。
アトムは少し自信を無くした博士を元気づけようと、将来もっと優秀なロボット(自分)を完成させることを明かしますが、その時代に自らの限界と闘う博士は、いくらアトムの話を聞いても(見ても)、全く信じようとしないのです。

つづく・・。

ざっとこんなお話ですが、実際に生活や仕事の中でコンピュータと長く付き合ってきた人には、
感慨深い話に聞こえるのではないでしょうか?
自分が初めてパソコン(初代FM-TOWNS)を手にしたのは中学1年生の頃でしたが、その頃の
パソコンに搭載されているメモリは多くてもせいぜい2メガバイトで大騒ぎしていたわけですから
(実際に当時はこんなCM TOWNSのCMその 2 でした。なつかしぃ~)
最近のパソコン搭載メモリが2ギガバイトとか4ギガバイトというのはまさに夢の世界に思えます。
ハードディスクも今では当たり前のように1T(テラ)や2Tのものが店頭に並んでいますが、
当時のハードディスク事情はパソコンに内蔵するタイプのものはなく、オプションでものすごーく
高価な外付けタイプ(容量20Mで約8万円)を購入するしかなかった記憶があります。

ひょっとすると、これを読んでいる方も青年お茶の水博士と同じく
テクノロジーの進歩の速さ感じることが出来なかったり、今という時代では突破が困難とされる壁の
丈夫さが永遠につづくと勝手に思い込んでたりしませんか?
もし、そう思っていた方がいたとすればいち早く、旧来の考えを改めることをオススメします。



この写真は昔シリンダー型のHDD開発競争の中で生まれた大容量ハードディスク(左)と、
超小型ながらもその性能を凌駕するマイクロSDカードを並べたもの。

我々が過去を振り返ったとき、手塚治虫先生が鉄腕アトムで描いた現象が身近なことであったと
思えるのと同様に、逆に今は無理や不可能と思えることでさえも遠くない未来には、みなさんの
生活の一部となっていることだって十分にあると私は思います。

IT時代の幕開けによって物理的な世界の距離が縮まり、人々の心さえもチャットなど繋がり
結びつく時代、手塚治虫先生のように素敵な未来を描くことは難しいでしょうが、先生の才能の
1/10000でもあやかって人々のお役に立てれるITサービスや遠隔ロボットなどを開発してみたい
と夢ときめかせる今日この頃でした。

ジャンジャン。(ヤバイもうAM3時だ、はよ寝なきゃ・・)