2010年3月23日火曜日

続:暴露ウィルス「KENZO」にご注意ください。

先日投稿した「KENZO」ウイルスと同種と思われるウイルスが最近、被害を拡大しております。今回は、その新しい暴露ウイルスについて詳細を投稿させていただきます。

■侵入経路

ファイル共有ソフトのShareやBittorrentなどを使用してダウンロードしたソフトウェア内の"setup.exe"を実行することによって感染します。感染するソフトウェア名は、「アダルトゲーム」「ホームページ作成ソフト」「ウイルス対策ソフト」の名前を偽装しております。
またオートラン設定を有効にしている場合、ソフトウェアをコピーしたメディアを挿入することで"setup.exe"が自動実行されて感染します。

■被害

・デスクトップのハードコピー画像

・ダウンロードしたファイル名

・グローバルIPアドレス

・"setup.exe"を実行すると表示されるユーザ登録で入力された内容
(個人名、住所、電話番号などの個人情報

・接続されている記憶デバイス構成

・コンピュータにインストールされているソフトウェア

・最近使ったファイル名

・ブラウザ(IE)のお気に入り

などの情報をこのサイトに公開(アップロード)します。

■被害を体験しよう

株式会社ディアイティ社の公開する「暴露ウイルス体験ツール」によって、「山田ウイルス」や「原田ウイルス」といった暴露ウイルスの恐ろしさを体感することができます。
(KENZOウイルスは、上記ウイルスと暴露する内容が異なります)

[暴露ウイルス体験ツール]
http://www.dit.co.jp/products/exp/




■今回の暴露ウイルス被害にあわれた方

校長のパソコンから生徒の個人情報流出…長崎

■被害にあわない為に

被害を防ぐにはファイル共有ソフトを使わないことが一番の対策となります。暴露ウイルスは、感染ファイルを実行してしまった場合、すでに手遅れとなっている可能性が高いです。
(ネットワーク回線を切っている・セキュリティソフトによってネットワークを遮断している場合などは除く)

ファイル共有ソフトを使って、正規なソフトウェアをダウンロードする行為も著作権法では違反となります。なによりも、いままで積み上げた評判や社会的信用などを失いたくなければ、絶対にファイル共有ソフトは使わないことです。