障害内容は、「海外出張でしばらく使っていなかった自作パソコンを開いたらNTLDRエラーが出てしまいWindowsが起動しない」ということでした。早速急行しました。
実機を確認すると、たしかにエラーが出ていました。
パソコンのトラブルには必ず因果律があります。ここでヒントとなるのは"海外出張で不使用期間があった"ということです。そこでまずはBIOSを確認することにしました。
すると、日付設定が2001年1月2日になっていました。これで原因がほぼ確定です。
なぜなら"NTLDRエラー"の発生原因は大きく3つに分けられるからです。
1つ目は「WindowsのNTLDRファイルの破損」
2つ目は「HDD故障」
3つ目は「BIOSの変更」(ハードディスクを2台以上使っている場合)
BIOSとは、OS以前のパソコンのハードウェアを制御する最小制御システムです。BIOS上でどんなCPUやメモリを使用しているか確認したり日付管理や起動順位などを管理しています。今回はしばらくパソコンを使わなかったことでCMOSが初期化され、本来見に行くべきシステムを見失ってしまって出たエラーです。
原因の推定が付いたところで、さっそく設定を変えてます。↓BIOSのTOP画面
ハードディスクの起動優先順位を設定する項目を探します。
※変更するには大抵 "+" 、"-"キーまたはPageup、Pagedownキーで変えられます。
最後にCMOSがクリアされてしまいおかしくなったと思われる部分を全部設定し直す。(例:日付日時、パスワード設定、WOL、温度監視設定etc)あとは再起動。
無事OSが立ち上がりました。あとはシステムボード上のボタン電池を交換して作業完了しました。