2010年3月20日土曜日

ITの功罪

あんしんPCの武原です。
3月10日にイギリス公共放送BBCのウェブサイトにて、今年のノーベル平和賞にインターネットが
ノミネートされたと報じられた。推薦理由は「インターネットは平和の道具となった」という主張です。

当然、この考えに対して賛同される方もそうでない方もいらっしゃるかと思います。
果たしてITが国際社会にもたらした功罪といかなるものなのでしょうか。。

今となっては死語かもしれませんが、IT革命これは急速な情報化社会の到来は、社会構造や経済システム、そして、私たちのライフスタイルに大きな変化をもたらしました。
具体的にはパソコンやケイタイの普及によって情報革命が本格化する中で、最大の功は「いつでもどこでも情報を自由に受発信できるという環境」だと思います。
皆さんがご存知のYahooやGoogleを駆使したり「価格.com」や「wikipedia」などの調べものサイトはその一例です。

ですが、多くの有益な情報を入手したり、自分の知識を手軽に発信できるといった点は良い面ばかりではありません。個人では到底処理しきれない【サイバー上の広大無辺な情報】に呑み込まれてしまうと、情報の氾濫するネット上で漂流し続ける危険性もございます。

インターネットはそれまで企業が跋扈する世界から一般の民にもビジネスへの門戸を開かせてくれました。
しかし、同時に個人ビジネス家の参入はSEOの競争激化により"本物"を見つけ出すことも難しくなってきています。

"費用対効果"評価が可視化しやすいビジネスでは、サービス内容や料金体系の透明性が維持されていると思いますが、
例えば弊社で提供しているパソコントラブル解決系のサービスなどは、費用対効果の評価は難しくこのサービスを提供する会社の透明性がほとんどないのが現状です。
【品質】の"無"を"有"と表示し、【リスク】の存在を開示せず、【値段】を"安い"ように書いたりグレーにしたり・・。
これでは売り込み臭のキツイ"中国人の履歴書"と同じで、ジャッジメントをする消費者はどこまでが本当か見分けがつけにくいはずです。

では、どのようにしてその会社の素顔をみるのか、正直私も知りたいです
手軽に経営者に会って生の声を聞けたり、会社のトイレを拝見することができればいいんですが、
実際にそれをするにはかなりの行動力が必要で、ほぼ無理です。
というわけで、私は以下の2点を実践しています。

【ホームページ上の"巧言令色"と"実際"とのギャップをいかにして知り得るか】

(1)グーグルストリートビューで会社の建物を見に行く。
→ホームページ上の電話受付がフリーダイヤルだったり、会社概要の住所には○○ビルと書かれているのに、
グーグルマップで探すと○○荘とか○○棟(マンション)だったり戸建だったりする。

(2)実際に電話をかけて、わざと見込めない客を装いその反応を見る。
→最初は愛想がいいのに、ダメだと分かると電話をガキャ切りするケースがあります。
平気でそういう応対を是としている会社は大抵取引しても気分が悪いです。

もちろん上記の2点でその会社のすべてを計ることはできませんが、篩(ふる)いにかける意味ではとても効果的な手法です。
ほどんどの方が情報を発信する側でなく受信する側に立たれていると思いますが、インターネットの普及により1人でも多くの方が情報操作に流されないネットリテラシーを身につけることが出来たならば本当の意味でインターネットは人間社会に平和をもたらす道具に成り得るのだと、私はそう思います。

題名からかなりハズレてしまい申し訳ございませんが、これまでにご気分を悪くするサービスを受けられ、お悩みの方は是非お試し下さい。